老化の予防と対策

では老化はどのようメカニズムにて進行するのでしょうか。

老化の一番の原因は“酸化”です。日々呼吸をしていくなかで取り込む酸素が、一部体内の中で”活性酸素”という物質に変化し、それが細胞を酸化させます。
活性酸素も少量であれば、体内の殺菌など体に貢献してくれますが、量が増えるとその限りではありません。
この活性酸素は、油分から優先的に酸化させる作用を持っています。細胞は「細胞膜」という脂質（油分）に覆われているので活性酸素により、酸化させられやすくなってしまうのです。
細胞が酸化してサビてしまうと、外部からの栄養を取り込みづらくなります。サビてしまった細胞が肌の細胞であれば、どんなに良い化粧品を使っていても細胞が栄養を受け取りにくくなってしまいます。

ただもちろんずっと、酸化した細胞がサビついているわけではありません。
人間の身体の仕組みの一つ、”代謝”によってサビた細胞は定期的に新しい細胞に入れ替わります。

一般的に健康な体であれば”抗酸化能力”というものが備わっており、活性酸素の生成を抑制しバランスを保っています。
しかし、様々な要因が発生すると活性酸素が過剰に発生し、そのバランスは崩れてしまいます。そのバランスを崩す主な要因が「紫外線」「ストレス」「食生活の乱れ」です。

老化の原因、活性酸素の発生を抑制するには「ミネラル」と「ポリフェノール」が有効です。

ミネラルは活性酸素の抑制にはもちろん体の各機能が働くために欠かせない栄養素です。
しかし、体内で合成できないため食事から摂取しなければなりません。
特にミネラルの中でも比較的不足しがちなのが”カルシウム” “鉄” “亜鉛”です。これらをまとめて摂取できる食品は無いため、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
抗酸化作用のある成分で有名なのは「ポリフェノール」です。ポリフェノールにも”アントシアニン” ”カテキン”など様々種類があります。
一般的には一日20mg～1gを摂取していると言われています。ポリフェノールはタンパク質と結合してしまう性質があるため、ポリフェノールの効果に期待して摂取する際はタンパク質（牛乳など）と一緒に摂取しないよう気を付けましょう。

日々忙しい現代社会の中でバランスのいい食事を摂るのは難しいですよね。
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